フランスの夜はこんなに盛り上がっている
フライデーナイトスケート(FNS)
毎週金曜日の夜、22:00〜1:00の間、パリの街にインラインスケーターが集まっている。
白バイ15台が先導し、警官35人がスケートをはいてサポートする。
そしてパリの街中を滑るのである。
その参加者数はなんと1万5000人!
インターネットでその週のルートを発表し、スケーターが集まってくる。
一般道路もその時には交通規制され、インラインスケーターのみが滑っていく。
日本でよく見かけるマラソンの風景に似ている。
目の前を1万5000人ものスケーターが通り過ぎていく様は圧巻だ。
参加者は思い思いの服装で楽しんでいるが、なんといっても警官のカッコ良さが際立っている。
周回ルートの途中で参加し1時間位すべって離れる人や、スタートから参加して途中でやめる人など、皆それぞれ自由にやっている。
そのためパリの街中では、ルート以外の場所でもスケーターをたくさん見かけるのだ。
そして感心することは、スケーターのマナーの良さである。
ルートの途中で物をこわしたりゴミ箱をひっくり返したりといったことは、もちろん
ない。
ゴール地点(スタート地点でもある)に着いて皆でいっきに盛り上がるが、
午前1:00になるとすぐに解散し、そこらにたむろすることなく帰宅するのだ。
そのため、交通規制していた一般道路も1:05には解除され、何事もなかったかのように普段の交通事情にもどっていた。
このマナーの良さが皆に認知され、毎週このイベントを継続的に行なうことが
できているのだと思う。
また警察も、規制する側ではなく市民の楽しみをサポートする側におり、市民
に喜ばれる仕事をすることに満足していると言っていた。
このイベントを始めたスタッフは、
「ここまでくるのに7年かかった。しかし、この楽しさをもっともっと広めていきたい。」と言っていた。
今では、パリだけでなくドイツのハンブルグやベルリンの街でも行なわれ始め
ている。
日本でもやってみないかと誘われた。